新幹線の改札を抜けると、目の前が近鉄の改札で、(新幹線→JRの乗り換えより新幹線→近鉄のほうが近い)
09時06分発の近鉄に乗り、10時01分に奈良県西ノ京着地。
今日のスケジュール
新幹線と近鉄乗り継いで西ノ京駅へ
薬師寺見学←いまここ
唐招提寺見学
午後はちょっと用事
まずは薬師寺へ。
法相宗(興福寺もそう)のお寺です。
天武天皇が皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を祈って発願したお寺です。もともと藤原京にあったものを、平城京への遷都に伴いここにお引越ししてきました。
【順路:南から参拝】
休ケ岡八幡宮→南門受付→【白鳳伽藍】→中門(1984)→六角燈籠→東院堂(1285)(国宝聖観音菩薩)→東塔(右)→西塔(左1981)→金堂(1976)→大講堂(2003)→仏足石→東僧坊→食堂→與楽門→【玄奘三蔵院伽藍(1991)】→玄奘塔→大唐西域壁画殿(平山郁夫)
この後、唐招提寺へ。
薬師寺のマップリンク↑です!
駅からすぐの入口は北受付。
南門から入るには、線路のあっち側を歩いて回るか、で、北受付から入って、まっすぐ南門へ向かいます。
休ヶ丘八幡宮(重文)から、じゅんぐり見学。
そして再度南門。
南門を中心に、左が最近立て直した西塔、右が国宝の東塔です。
西塔と食堂の特別参拝時期だったのでとりあえず見ることにして、入場料は1,600円のお支払い。
東院堂(国宝)
まずは右にぐぐっと回り込み、東院堂(国宝)へ。
聖観世音菩薩(国宝)は、9頭身でスタイル良し。白鳳文化のもの。グプタ朝の影響がみられます。四天王(重文)は鎌倉時代ものも。
東塔(国宝)
本当はもう初層を公開していたころなんだけど、2009年からの改装作業が伸びています。
まだ工事中だけど外観は普通に見学可能です。
屋根は6つあるように見えるけど、三重塔です。1,3,5番目の小さい屋根は裳階(飾り屋根)。
屋根の上に載っているのは避雷針・・ではなく相輪といい、上から順に
宝珠:仏舎利
竜車:奈良~平安の高貴な者の乗り物
水煙:火炎の透し彫り
火は、木造の建築物が火災に繋がるため嫌われ、水煙と呼ぶ
お釈迦様が火葬されたことをあらわす
九輪(宝輪):五智如来と四菩薩を表し、9つの輪からなる
受花(請花):飾り台。蓮華の花
伏鉢(覆鉢):鉢を伏せた形をした盛り土形の墓、ストゥーパ形。お墓を表す
露盤:伏鉢の土台
中心を貫く棒は「擦」(または「刹管」)と呼ばれる
だそうです。
西塔
1528年享禄の兵火で焼けて、1981年に再建したのでぴかぴかです!
初層には、釈迦八相(お釈迦様の生涯の8場面)のうち、果相の四相→成道(じょうどう修行して仏になること)、転法輪(てんぽうりん、仏が教えを解くこと)、涅槃(ねはん、悟りの聖地)、分舎利(ぶんしゃり)。
2015年に中村晋也氏が作ったもの。
金堂
こちらも1528年に焼けて、仮金堂があったのが、1976年に再建。(ってことは前来た時もあったのね。)
薬師三尊像(国宝)は、白鳳時代を代表する金銅仏で、薬師如来をちゅおうに、右に日光菩薩、左に月光(がっこう)菩薩。
薬師如来の台座は、ギリシャ由来のぶどう唐草文様、ペルシャ由来の蓮華模様。四方には四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)。ここだと玄武以外よくは見えないのだけど(北側にのぞき穴があって、玄武はよく見える)東僧坊に台座のレプリカがあって、玄武以外の神様の説明があった。 四神は後でいくキトラ古墳にも描いてありました。
大講堂
講堂は、法相宗の教え「唯識」を学ぶところです。
弥勒三尊像(重文)は、弥勒如来を中心に→に法苑林菩薩、左に大妙相菩薩。
阿僧伽(あさんが)菩薩と伐蘇畔度(バスバンドゥ)菩薩像は西塔初層の塑像と同じく、中村晋也氏の作です。
そして仏足石(国宝)
現存する最古の仏足石だそうです。
足形を一緒に展示してくれるのもわかりやすいです!
ここの釈迦十大弟子も中村晋也氏のもの。
食堂(じきどう)
食事するところです。何回か焼けて、2017年に再建してぴかぴかです。
壁画は、まあ、旅な様子。仏教伝来の図です。鐘は勝手にならさないでくださいの図。
北受付を出て、玄奘三蔵院伽藍へ。
玄奘三蔵院伽藍
玄奘三蔵は法相宗の鼻祖です。1991年に玄奘三蔵院伽藍をつくったそうです。
平山郁夫氏の大唐西域壁画(2000年)があります。
中央にうつっているお堂が玄奘塔で奥に平山郁夫氏の絵が展示されています。
この時点で11時30分。やばいやばい。
ショートカットで玄奘三蔵伽藍とこのトイレを抜けて外に出て 、唐招提寺へ向かいます。
見学所要時間
薬師寺:見学時間は1時間20分。広いわけではないのですが、かなり急ぎ足で見学していて、消化不良感満載。特に玄奘三蔵院伽藍まで公開している時期は、2時間あるといいなーと思います。
個人的な必見ポイント
東院堂と聖観世音観音
東塔(三重塔ですよ!)
西塔の初層(公開していれば)
金堂の薬師如来の台座(東僧坊に台座のレプリカあり)
大講堂の仏足石
法相宗について
法相宗は、奈良時代に中国からもたらされた「南都六宗」の一つで、インドの、無着(むじゃく・阿僧伽(あさんが))・世親(せしん・伐蘇畔度(バスバンドゥ))菩薩によって大成、護法(ごほう)菩薩等により発展した唯識教学のこと。
無着・世親像は、興福寺(法相宗)北円堂にもいらっしゃいましたね!
手を打てば はいと答える 鳥逃げる 鯉は集まる 猿沢の池
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